ジーンズのリベットってなに?大切で歴史ある部品なんです。
皆さんこんばんは。お盆休みは今日で最後のQです。
明日から年末の連休まで頑張ります(笑)
さて、今日は久しぶりにジーンズの記事。
ジーンズにとって重要な特徴であるリベットについて書いていきます。
リベットとは
ジーンズを補強している金具のこと(黄色丸部分)
ポケットの剥がれ防止。他のパンツでは見られないジーンズの特徴の1つ。
(写真:THE STRIKE GOLD SG2105 17oz オリジナルセルビッチデニムタイトストレート)
一般的なジーンズ(5ポケット)の前側には、小さなポケット(コインポケット)の角も含めて6個のリベットが使われています(赤丸部分)。
(写真:THE STRIKE GOLD SG2105 17oz オリジナルセルビッチデニムタイトストレート)
このたった6つのリベットによってジーンズが爆発的な人気となりました。
リベットの歴史
今では当たり前のようについているリベットですが、以下のような歴史があります。
1873年、リーバイス社に取引先のヤコブ・デイビスさんから馬具に使う「鋲(びょう)」でズボンをさらに補強するアイデアが持ち込まれました。その鋲がリベットです。
すぐにリーバイス社はリベットの特許権(正確にはリベット補強ズボン)を取得。リベットを付けたズボンは爆発的な人気となり、リーバイスのズボンは他社のものと比べ圧倒的な競争力を持った商品に変貌しました。
このリベットの特許取得日(1873年5月20日)をアメリカでは「ジーンズ創世の日」とされているそうです。
また、「ジーンズの縫製に使われている糸の色が黄色」なのも茶色のリベット(当時銅製)に合うように黄色になったそうです。
そのぐらいリベットがジーンズに対して重要で画期的だったんですね。
リベットはリーバイス社のオリジナルではなく、持ち込まれたアイデアであり、そもそも馬具用の道具であったことに驚きですΣ(・□・;)
ちなみにリベット補強ズボンの特許は1890年に切れ、今ではどのメーカーでもリベット補強ズボンが製造可能になっています。
後ろのポケットにはリベットがない???
前側のポケットにはリベットが付いていますが、後ろのポケットにはありません。
なぜなら、
外から見えないように隠されているからです!!
これを隠しリベットといいます。
後ろポケット裏側写真
裏側からみるとちゃんとリベットが付いています。
(写真:THE STRIKE GOLD SG2105 17oz オリジナルセルビッチデニムタイトストレート)
後ろポケット表側写真
表側からはまったく見えません。
(写真:THE STRIKE GOLD SG2105 17oz オリジナルセルビッチデニムタイトストレート)
リベットが採用された当時、全てのポケットにむき出しで付いていたそうです。
それが、なぜ後ろのポケットだけ隠されたのか???
それは、
リベットによって
家具が傷つくから( ゚д゚)
もし、今でも後ろのポケットにむき出しで付いていたら
車も傷つきます( ゚д゚)
それはシャレになりません。
そのため、後ろのポケットのリベットは隠されたそうです。
ちなみに現在では
ほとんどのジーンズでは隠しリベットは使用されておらず、
一部のジーンズのみ使用されています(隠しリベットの色落ちやエイジングを楽しむため)。
隠しリベットの代わりとしてバータックといわれるミシンによる補強縫製が使用されています。
写真で見るとこんな感じ。
この部分だけ何回も縫製されているのがわかります。
(写真:JAPAN BLUE JEANS J0455JZS(ID) 16.5oz ミリタリーセルヴィッチテーパード)
わざわざリベットを打ち込むより、
ミシンで補強縫製したほうが、生産効率が良いのでしょう。
強度としては全く問題ないそうです。
確かに、Qの経験では後ろのポケットの角が破れたといったことはありません。
普段何気なく履いているジーンズですが、リベットといった細かい部品にも歴史がありました。この記事を書いていて、よりいっそう自分のジーンズに愛着が湧いたQです。 今後もそういったことを記事にしていこうと思います。
本日の復習
リベットとは
① ジーンズの補強金具(ポケット破れ防止)
② リーバイス社が特許を取得し、爆発的な人気に。
③ 特許取得日は「ジーンズ創世の日」
④ リベットに合わせてジーンズの縫製糸は黄色となった
⑤ 後ろのポケットは現在、リベットが使われていない(補強縫製)
今日はジーンズの「リベット」について書きました。
本日も読んでくださり、ありがとうございました(⌒▽⌒)
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